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うみねこの"ゲーム"の考察

お久しぶりです。
もう戻って来られないかとも思いましたが、どうにかテンションを持ち直しました。
EP6入手まで時間がありませんので、とにかく早急にEP4の残りと、EP5を再プレイしつつ疑問点をまとめるくらいのことはやっておきたいと思います。

今回の記事は、数ヶ月前に考えをまとめようとしたもののまとまらずに放置していたものを書き起こしてきたものです。
EP5プレイ時から時間が経ち過ぎているため、すでに自分でも何を言ってるのかかなり意味不明ですが。
ゲームの構造とか、その世界感とかについて少し。



*******************************
●ゲームとは?
各エピが「ゲーム盤」と呼ばれるように、各エピの展開はあくまでもゲームを誰かが棋譜に記したもの、という扱いでいいらしい。
よくチェスに例えられているゲームだが、実際はどのようなゲームなのか、もう少し突っ込んで考えてみる。
「駒」たちは、プレイヤーの操るままに動くわけではなく、それぞれ個性を持ち、ある程度自分の考えに基づいて動くようだ。
そんなところがあらかじめ動き方の決められているチェスに例えられる所以だろうか。
個人的には、今のところ、ある種のシミュレーションゲームのようなものだと考えている。
駒にはそれぞれ特性があり、ゲームを開始するとそれぞれある程度好き勝手に動いていくような。
プレイヤーが駒にコマンドのようなものを与えることもでき、それによって駒の動きやゲーム盤の進行に影響を与えることもできる。
また、「碑文に見立てた連続殺人が起こる」というルールに基づき、ゲームマスターは任意?の駒を取る(殺す)ことができる。
また、プレイヤーによってかなり意のままに動かすことのできる駒もある。
戦人にとっての"戦人"、ベルンにとっての"ヱリカ"がそれに相当する。
そして、もうひとつ重要なのが、ゲームはゲームとして存在するが、その展開や結果を必ずしもバカ正直に書き記したものがユーザーが読む『うみねこ』のエピソードではない、ということである。
ゲームの展開と物語はまた別であり、書き手の解釈や意図の違いによっていくらでもその真実がは形を変える。
あくまでもゲーム盤の進行を下敷きに作成した物語なのだ。

●プレイヤーのコマンド
自分の分身ではない駒を動かすときに与えて影響を及ぼす動作。
もっともわかりやすいのは、EP5の夏妃にかかってくる19年前の男からの電話。
そのほかでは、EP2のイントロ部で紗音の前に現れるベアトリーチェや、EP3で絵羽の内面に現れるエヴァが該当するだろうか。
プレイヤーはベアトリーチェであり、"ベアトリーチェ"も"エヴァ"もベアトリーチェが動かす駒だと考えれば、コマンドとして納得が行く。
(エヴァは書き手の"解釈"という気もするが)
また、各エピで起こりやすい真里亞の薔薇イベントや、それによる手紙受け取りなども、誰かの誘導によるものではなく単にコマンドの一つであるかもしれない。

●19年前の男の解釈
19男が実際に存在するかは不明。
しかし、"19年前"に何か(おそらくは転落事故)があり、少なくともそれが夏妃と楼座の人生に少なからず影響を及ぼし、86年の惨劇の因子の一つとなっているのは確かだろう。
EP5の19男の存在及び脅迫電話はあくまでも夏妃という駒を動かすためのコマンドの一つとして捉えることとする。
同様に、EP2の楼座の前に現れたベアトリーチェ、EP3の愛人としてのベアトリーチェの話も、楼座を動かすためのコマンドとして捉えることができる。

●EP5の捉え方
EP5はこれまでのゲームと違い、ゲームマスターとプレイヤーが違う。
つまり、ゲームの目的も、ゲームの進め方も、コマンドの出し方も、物語の書き手も違うということになる。
全体的にかなり疑って眺めた方がいいと思われる。
死体の消失に関してあえて勘違いさせる描写が行われていたように、ほかにも描写の嘘や曲解が散見している可能性があり、EP5で明かされた(かのように見える)描写が必ずしも真実でないということを常に念頭において考えたい。
(それはほかのエピにもいえるが)
わずかでも違和感を感じたなら、疑ってかかってもよさそう。
序盤をプレイした段階で感じた「このエピソード丸ごとが虚実なのでは」という疑念を、忘れないようにしたい。
また、EP5はもっとも「ゲームである」ことを意識したエピソードともいえる。
例えば、ヱリカの探偵権限発揮時における他キャラの無力化という"設定"や、幻想法廷のシーン、そこにおけるすべての駒の集結、発言の認められない駒の無力化(蝋人形化)など、物語的ではなくゲーム的なシーンが所々見られる。
おそらく、これまでのゲーム盤にも同様のシーンがあったのかもしれないけど、「そんな舞台裏を描写したら興ざめだから、今まで書きませんでした」というようなことなのだろうか。
物語を紐解くためのサービス描写だと考える。

●駒の能力の制限
EP5では、ほかのエピと比べて、能力を制限されている駒がいるように感じられる。
紗音、嘉音は魔法的な能力を発揮しないし、霧江も黄金の在処や金蔵の行方、発生した殺人事件についてほとんどろくな考察を出しても来ない。
これらの能力は、EP5では意図的に出さないように制限されていたのではないか。
EP5は夏妃を中心に展開される物語であり、特別な権限を持ったエリカという駒が探偵役として動き回るエピソードである。
この物語に、紗音たちの魔法や霧江の推理力は"必要がない"ため、プレイヤーであるベルンとラムダが駒に意図的に制限をかけたか、物語を綴る段階で無視したのではないか。
また同様に、紗音と嘉音が恋人の死を悲しむ描写が一切ないのも、制限されたか排除されたと考えることができる。

●魔女の役割
EP5まで物語を重ねてきたが、ベアトリーチェが物語当初より言い続けていることは一貫している。
「事件の全てを魔女の犯行として認めること」である。
私はこれを長らく「魔女の存在を認めさせたい何者かによる犯行」と考えてきたが、逆に「人間が起こした罪を魔女が被ろうとしている」とも考えられる。
EP5での、幻想法廷で犯行の容疑をかけられた夏妃を必至に庇おうとするのも、その視点で考えれば頷ける。
要は、ひぐらしにおける「神」の概念に似たようなもの。
現実に起きた事件(事故?)の真相はもっと残酷で受け入れがたいもの。
だから魔女のせいにしてしまおう、魔女が罪を被ろうということ。
戦人がEP5で真相に辿り着き、魔導師になったのち、自分が犯人である推理を打ち立てたのもそういった理由であると捉えることができる。

●以上から、EP5のゲーム盤のストーリーの解釈
ベアトリーチェは当初からすべての事件を魔女の犯行として終結させる目的をもってゲームに挑んでいる。
EP5では、それをよしとしないラムダとベルンが強引に人間犯行説にて終結させようとし、夏妃を犯人として仕立て上げた物語にゲームを進行させ、物語を締めくくろうとする。
また、これまでのすべてのエピソードをも夏妃の犯行説によって書き換えようとする。
寸でのところで戦人が真相に辿り着き、それを阻止しようとし、ギリギリのところで「19男=戦人の犯行説」としてEP5を終結させる。
それが、ゲーム盤の最後のシーン(「全然駄目だぜ」「ぁぁぁ………ッッ!!」)が綴られた所以である。
あそこまで夏妃が追いつめられた状態から、夏妃犯人説を覆すためにはああするしかなかったと。
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theme : うみねこのなく頃に
genre : ゲーム

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